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歴史ある山のホテルのツツジ庭園で、希少品種の存在が明らかに

ホテルのツツジ庭園は、日本を代表する『園芸文化遺産』

今年も5月になると、箱根・芦ノ湖畔の“小田急 山のホテル”にツツジの季節が訪れます。遠くに富士山、近くに芦ノ湖を望む広大な庭園には、約30種3,000株のツツジが咲き誇り、絢爛たる景色は一幅の絵のよう。中には樹齢100年以上経つ株や、人の背丈を超すものも。玉仕立ての樹形に整えられた木々は、ピンク、赤、紫、白の順に開花していきます。

この地はかつて三菱四代目社長・岩﨑小彌太男爵の別邸があったところで、自然を巧みに取り入れたツツジの庭園に仕上げたのも、絵画を得意とする男爵その人の美意識でした。
ホテルに引き継がれ大切に手入れされてきたこの庭園ですが、2016年から毎年「ツツジ・シャクナゲの品種調査」を実施。その結果、ツツジ・シャクナゲともに、古品種や他所で栽培例の少ない希少品種も多数存在することがわかってきました。ツツジ園の奥のシャクナゲ園でも、ツツジの開花と前後して約20種300株が美しい花を咲かせます。

受け継がれてきた歴史、絶好のロケーション、庭園の完成度の高さ、希少品種を含む木々。ツツジ・シャクナゲの研究家・倉重祐二氏も「山のホテルのツツジ園、シャクナゲ園は第一級の価値があり、我が国を代表する『園芸文化遺産』とも言える」と評価しています。
ホテルではこの景色を、専任スタッフをはじめ、ホテルスタッフ皆で守り続けています。

希少品種「飛鳥川」と「白錦」。花情報のQRコード付き看板設置

2016年から実施している「ツツジ・シャクナゲの品種調査」で、ホテルの庭園には学術的にも貴重な品種が数多く存在していることがわかってきました。
その一つがツツジ園の「飛鳥川(あすかがわ)」。淡紅の地色に濃紅の絞りが入る花で、江戸時代の園芸書にすでにその名が記されています。「白錦(しろにしき)」は、縁が不規則に切れ込んだ二重咲きの白い花が特徴。どちらも歴史的な庭園でまれに栽培されているものの、現在園芸的な生産はされていない貴重な品種です。

ホテルでは庭園を訪れる方々に、これらの貴重なツツジやシャクナゲを知ってもらおうと、新しい品種看板の設置を始めました。看板に付いたQRコードを、タブレットやスマートフォンなどの端末で読み取ると、花の写真や情報を得られる仕組みになっています。訪れた時に咲いていない株も、どんな花が咲くのか、花情報が一目でわかるので、どの季節に訪れても庭園の散策が楽しめることでしょう。

◆◆◆ 花 DATA ◆◆◆

ツツジの見頃
5月上旬~中旬
シャクナゲの見頃
5月上旬~下旬
庭園一般開放期間
ツツジ開花中
庭園見学料
800円(小学生以上)
庭園見学時間
9:00~17:00

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