2016年 8月 31日(水)

勝景にうっとり、そしてまめ知識 ~鍬焼き~

はつはなブログ, まめ知識

mame08

皆様、こんにちは。
はつはな松尾です。

先日、近くには入道雲、遠くにはうっすらと鱗雲のような雲が、浮遊している景色を目にしました。
夏と秋の空が重なったように見えたその日は、秋晴れといっていいほど空気が爽やかでした。そんな日は、レストランの窓からは遠くの有名な建物まで見渡せます。
以前、レストランからの眺めを何度かご紹介いたしましたが、実は、横浜のランドマークタワー、ベイブリッジ、そして東京タワー、スカイツリーまでもご覧いただける日があるのです。(望遠鏡を使うとはっきりと)
これからの季節、だんだんと空気が澄んできます。
はつはなから遠くの景色もご堪能ください。

レストランからの見える景色についてはこちらの記事にも写真がございます
2016.8.1掲載「土用の丑の日と青い海
2016.7.4掲載「夏です文月、“はんげしょう”
2016.5.6掲載「みどりの日の緑色

さて、今月の八寸に「豚バラ八幡鍬焼き」という一品がありました。

そこで今月のまめ知識は「鍬焼き」です。

 

「鍬(くわ)焼き」
主に肉類や野菜を醤油や味醂を合わせた甘辛だれに絡め、鉄板やフライパンで焼く料理の事をいいます。
昔、農業の合間に獲った野鳥や獣の肉を使い古した鍬の上でタレをつけて焼いたことが起源とされています。

出典:「和食の料理用語辞典」他

明日からは9月、暦の上では秋真っ盛りです。
9月のお料理も実りの秋にピッタリなお品をご用意しております。
どうぞお楽しみに。

 

2016年 8月 23日(火)

美味しそうなお皿~牡丹餅~

日本の器を知る

皆さま、こんにちは
はつはな、松尾です。

残暑お見舞い申し上げます。
猛暑が続きますが、そろそろ和らぐ気配を感じたいところです。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

雨が降って地面が冷やされた日の夜は、外のひんやりとした空気が気持ちよく、虫の音に耳を澄ましながらすーっと眠りにつけますが、毎晩そうは望めません。
夕暮れ時にほんの一時訪れる、夕立が恋しく思う今日この頃です。

さて、本日は和の器についてお話いたします。

はつはなでは毎月、様々な器を使い、味覚はもちろん視覚でもお懐石の美しさ、美味しさを感じてただけるよう、毎月の器選びに趣向を凝らしています。
毎月変わる料理と合わせる器選びは、多くの種類の中から時間をかけて行われています。

今回は、そんな中でも大きくずっしりとしているこちらをご紹介いたします。
備前焼、牡丹餅(ぼたもち)という名称のお皿です。

 

備前焼は富山県が産地の陶磁器で、鎌倉中期に誕生しました。
それ以前は須恵器という形で古墳時代から存在したといわれています。熊山のふもと、備前の地で生活用器の椀・皿・盤や瓦の生産を始めたのがその始まりといわれています。
大きな皿や鉢の上に小ぶりの器を重ねて焼くと、その部分に穂納が当たらず灰もかぶらないので、赤い焼きむらができます。
それがぼた餅の形に見えることからこの名称がついたとされています。

参考:岡山県HP、「やきものの事典」(成美堂出版編集部)

こちらの器、最近では水無月の焼肴*1で用い、串で焼いた鮎を泳がせておりました。

※1 水無月の焼肴の写真はこちら「あら、こんにちは「鮎塩焼き」」をご覧ください。

皆さま、この器を見かけましたら、丸い模様部分からぼた餅を連想なさってみてください。

 

2016年 8月 17日(水)

八月のお料理 ~八寸・煮物椀・御造里~

お献立

みなさまこんにちは。
茅原でございます。

暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
箱根も連日猛暑の日々ですが、木々が生い茂りとても気持ちがよいです。
蝉も負けじと元気に鳴いております!

さて、今回は八寸・煮物椀・御造里のご紹介いたします。

まずは八寸です。

八寸

「穴子蒲焼錦紙巻き」は口に含んだ瞬間、竹茗荷の夏らしい香りが広がり、穴子の旨みを引き立てます。
「水蛸燻製」は桜チップで燻しています。水蛸特有の水々しさは残ったまま歯ごたえもあり、おつまみにもぴったり!お酒がつい進んでしまいそうです^^
「無花果の胡麻豆腐」は濃厚な胡麻豆腐に滑らかな舌触りが特徴です。生の無花果が添えられていていますが、一緒に食べることで甘酸っぱさが加わり、今まで感じた事の無い深い味わいが生まれます。

そして特に今回おすすめしたい一品はこちら。

八寸おすすめ

透明のお猪口に入っている「スタミナ和え」です。この中にはモロヘイヤ、おくら、長芋、納豆など、ねばねばの食材がたっぷり入っています。このねばねばの正体は“ムチン”という粘着物質で、血液をさらさらにする効果があるそうです。疲れた体にもぴったりで、夏の暑さを吹き飛ばしてくれます!芥子醤油と共にどうぞ。

お次は煮物椀です。

椀

「沢煮仕立て 海雲(もずく)真丈」です。
この“沢煮”という表現は文字通り<たくさんの>という意味合いがあります。今回はお椀の吸い地の中に、木耳、人参、絹さやなどたくさんのお野菜を細かく刻んで入れています。色合いが美しく、食材の触感も抜群です!炙り帆立の風味も添えてお召し上がりください。
ちなみにもずくを“海雲”と表記するのは、一説には海に浮かぶ雲のように見えるから、とか。綺麗な漢字ですね♪

次に御造里です。

御造里

鮪、鯛、赤海老です。
添えあわせにはさっと湯通しした苦瓜。また、今回は赤蒟蒻も一緒にどうぞ。
滋賀・近江の名産で、その色合いは鉄分に由来するものだそうです。カルシウムや食物繊維なども入り栄養満点。かの戦国大名・織田信長の派手好きが興じて、蒟蒻まで赤く染めてしまった、とか。

先程蝉の鳴き声のお話を挙げましたが、現在お部屋からは青々と広がる湯坂山の自然と、ヒグラシの鳴き声を聞き入りながらゆったりとお過ごしいただけます。夏だけのはつはなをぜひ五感でお楽しみくださいませ♪

今月の料理は以下の記事でもご紹介いたしております。合わせてご覧ください。
立秋ですが、まずは夏らしく「滝川豆腐」〜八月のお献立〜

2016年8月の懐石

2016年8月の懐石

(仕入れの状況等により、献立の内容が変わる場合がございます。)

 

2016年 8月 15日(月)

夏のイベント ~寄木体験はいかがでしょうか~

はつはなブログ

皆さま、こんにちは
はつはな、松尾です。

こうして箱根にいますと、伝統工芸の寄木細工が身近に感じます。
はつはなでもいくつかの小物で寄木細工を取り入れていますが、皆さまはお気づきでしょうか。
木の多様な色からは、柔らかなぬくもりを感じます。

さて、10日~16日の期間、はつはなでは寄木細工の体験を行っております。
2016年 夏のイベントご案内 寄木細工 無料工作体験[PDF]

寄木体験

金指勝悦氏

講師は金指ウッドクラフトの金指勝悦氏です。
金指氏は寄木の里畑宿箱根で育ち、伝統の技に新しさをと独自の手法・デザインで無垢の寄木細工を伝えていらっしゃる、寄木細工職人です。
毎年、年始に感動と涙の熱い熱戦が繰り広げられる箱根駅伝。往路優勝チームに贈られる往路優勝トロフィーは、なんと金指ウッドクラフトでつくられたものです。

はつはなから旧街道をさらに進んだところに金指ウッドクラフト直売店があり、こちらでは寄木体験教室も行われております。
詳しくは金指ウッドストックHPをご覧ください。

会場は連日親子連れでにぎわっています。
自然の木の色で思い思いの形に組み合わせ、寄木が完成する過程をとても楽しまれているようでした。

寄木体験教室

かっこいいかぶとの形が上手にできました。

寄木体験教室

立体に見える椅子を作成中。
難易度高そうですが、真剣に作成中です。

このブログでも、箱根寄木細工はマトリョーシカの起源の一つとの言われもあるとお伝えしたことがあります。
日本の伝統工芸品の一つ、寄木細工の魅力をこのような楽しい体験で感じていただけたのではないでしょうか。
楽しい思い出を夏のお土産として、ぜひお持ち帰りください。

はつはなでは、寄木体験付き宿泊プランも販売しております。
もしよろしければ、こちらのプランもご覧になってください。

 

2016年 8月 9日(火)

立秋ですが、まずは夏らしく「滝川豆腐」〜八月のお献立〜

お献立, 歳時記

皆さま、こんにちは
はつはな、松尾です。

今年は8月7日が「立秋」でした。
中国で考案された二十四節気*1では、暦の上では秋が始まる日とされています。
日本の気候に合わせてさらに3等分した七十二候*2では「涼風至(すずかぜいたる)」といい、この歌がぴったりです。

秋来ぬと 目にはさやかにみえねども 風の音にぞ おどろかれぬる
藤原敏行 古今和歌集

こちらは、三十六歌仙の一人である藤原敏行が立秋に詠んだ名歌なので、ご存知の方もいらっしゃると思います。
今より自然と共存していた昔は、より早く繊細に季節を感じられたのだなぁと行ったこともない昔に思いを馳せてしまいます。

*1 二十四節気 *2 七十二候 については「七十二候」もご覧ください。

今月の懐石はつはなです。

2016年8月の懐石

2016年8月の懐石

(仕入れの状況等により、献立の内容が変わる場合がございます。)

まずは夏らしい一品をご紹介いたします。

滝川豆腐

ガラス鉢などに盛るのが似合う、涼しげなお料理止肴「滝川豆腐」です。
豆乳と寒天で滝の流れに見立て、ところてんのように天つきで突き出しています。
京都で造られているまろやかなお酢「千鳥酢」、薄口醤油、味醂を使ったジュレとご一緒にさらりとお召し上がりいただきます。
蕃茄(とまと)豆乳ジュースは、可愛いマイクロ蕃茄入り、やさしいトマトの風味です。
お好みで岩塩パウダーとご一緒にどうぞ。

連日、各地で花火大会やお祭りも開催されており、8月16日には箱根大文字焼もあります。夏の夜空が彩りを増し、夏の風物が連日盛りだくさんですが、ぜひお料理でも夏をいっぱいご堪能ください。

 

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