2017年 5月 1日(月)

和食豆知識 ~お箸の歴史~

まめ知識

5月のまめ知識

皆様、はじめまして。はつはな料飲担当2年目の酒井と申します。
今後、私もはつはなブログを担当して参ります。どうぞ宜しくお願い致します。

さて、今回は“箸の歴史”についてご紹介したいと思います。

「箸の歴史」

お箸は、紀元前2~3世紀頃に中国で使われ始めたとされています。日本では、6世紀ごろに聖徳太子によって取り入れられました。607年の遣隋使の派遣で、太子は箸と匙(さじ)を使った食事作法を知ります。そこで当時、手食だった日本に正式な箸食作法を取り入れ、朝廷の人々に習わせたと言われています。

一般に箸食が広まったのは8世紀頃。はじめは箸と匙を使う中国式の食事作法でしたが、平安時代中期には、現在と同じ箸のみの食事作法となりました。さらに鎌倉時代、一人に一つずつのお膳が用いられるようになり、お膳の上に箸をそろえるようになったことから、箸を一膳と数えるようになりました。

参考:「和食検定」

“はし”の語源は、嘴(鳥のくちばし)なんだそう。私たちの口に、食べ物を橋渡ししてくれているおはし。普段何気なく使っている道具に、改めて着目してみるのも面白いですね。

ホテルはつはな

さて、箱根湯本はここ数日気持ちのいいお天気が続いております。
皆様もどうか素敵なゴールデンウィークをお過ごし下さい。

 

2017年 2月 1日(水)

もうすぐ節分

お献立, まめ知識

ニ月のまめ知識

こんにちは、茅原です。

2月が始まりましたね。
先日、近所に梅の花が咲き始めるのを見かけました。今年は2月4日の土曜日から3月5日の日曜日まで、小田原城址公園、曽我梅林にて梅祭りが開催される予定です。箱根にお越しいただく前に、ご覧になっていただくのはいかがでしょうか。

さて、今回は2月3日の節分についてご紹介したいと思います。

「節分」
節分とは季節を分ける、という意味合いがあり、立冬から立春までの前日のことを指します。本来は四季全てに節分がありますが、現在は春だけを『節分』と呼んでいます。
節分では炒った大豆で鬼を退治します。本来の節分の豆まきは、旧暦の年越し行事でした。まいた豆を数え年で食べるのは、一つ年齢を重ねた一年の無病息災を願うことに始まったとされています。
鬼は鰯(いわし)の匂いを嫌うため、節分の夜に食べ、鬼を祓います。家の門口や軒下に焼いた鰯の頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺して吊るす風習は、トゲのある柊の葉っぱと鰯のにおいで鬼を祓う魔よけです。
その年の福徳神(ふくとくじん)が居るとされる方角を向いて太巻きを丸かじりし、無病息災を祈る『恵方巻き』は関西からはじまりました。食べる際は何もしゃべらないのがきまりです。

参考:「和食検定」

今月の八寸では、この太巻きや、鰯、大豆をお召し上がりいただきます。

今月の八寸

(仕入れの状況等により、献立が変わる場合がございます。)

太巻きは3日までの限定で、今年の方角は『北北西』です。
鰯は味噌煮に、大豆は『大船煮(だいせんに)』としてアサリと一緒に煮込んでいます。
はつはなでの節分もお楽しみください♪

 

2016年 12月 31日(土)

年越しは様々な思いを馳せて・・・「年越し蕎麦」

はつはなブログ, まめ知識, 歳時記

まめ知識

皆さま、こんにちは。
はつはな、松尾です。

もうすぐ今年も終わりますね。
皆さま、どのような一年でしたか。
一年をしみじみと振り返りたいところですが、年末は何かと慌しくなってしまう気がします。そんな本日は、大晦日の定番「年越し蕎麦」についてご紹介いたします。

「年越し蕎麦」
日本では一年を終えるに当たり、年越し蕎麦を食べる習慣が根付いています。大晦日にこれを食べる習慣が始まったのは江戸時代とされており、いわれは諸説あります。「金銀細工師が年末にそば粉を練った団子で散らかった金銀粉を集めたことから、“そばは金を集める”という縁起担ぎとされた」とか、「蕎麦のように細く長く運気と寿命が延びるようにという願いから」など、主に縁起の良い食べ物とされています。

参考:「和食検定」

地域によって、お蕎麦だけでなく様々な形の年越しがありますので、皆さまそれぞれが思い描く年越しができますように。
様々な思いを馳せながら、皆さま良い年越しをお過ごしくださいませ。

 

2016年 12月 9日(金)

木枯に吹かれて ~まめ知識「みぞれ」~

お献立, まめ知識

まめ知識

皆さま、こんにちは。
はつはな、松尾です。

時折、木枯らしが頬をちくりと刺すように吹いています。
風も落ち葉もからからに乾燥し、かさかさと音を立てて舞っています。

こがらしや海に夕日を吹き落す 夏目漱石

今年は漱石の没後100年として様々な形で登場していましたが、そんな漱石が冬に天草で詠んだ句です。詠まれた場所は違いますが、なにとなく似通った雰囲気を感じました。
ここ「はつはな」は箱根の山々に囲まれていて直接夕日は見られませんが、相模湾を遠くに見渡せる絶景です。明け方や夕暮れ時になると空が染まり、山々に吹く木枯らしが色を運んでくれているようにも感じられます。いつか、ここからの情景を私も詠めたら・・・と願望だけが膨らんでいく今日この頃です。

さて、今月まずは合肴「真鱈竜田みぞれ鍋」、まめ知識「みぞれ」のご紹介です。

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真鱈竜田揚げを大根おろしを入れた鍋で煮込み、柚子胡椒がさっぱりとした風味に仕上げています。
ほくほくとした丸十(さつまいも)や揚げ餅など、この季節に味わいたい具が盛りだくさんです。

「みぞれ」
冬になると、みぞれ鍋やみぞれ酢、みぞれ和えなどの大根おろしを使った料理が登場します。「みぞれ」とは大根おろしを雨まじりに降る雪の様子に見立てて名付けられたもので、雪景色を連想させる風情があります。
大根は、四季を通じて味わうことができる根菜ですが、夏場のものに比べて秋から冬場に採れるものはみずみずしく甘味があります。また、消化に良い酵素や、免疫力を上げるビタミンCが多く含まれているため、胃腸が疲れているときや、風邪をひいたときなどにぴったりの野菜です。

参考:「和食検定」「食材図典」他

冷たい冬風を遠目に、ホテルはつはなであたたかな時間をお過ごくださいませ。
心よりお待ちしております。

 

2016年 10月 28日(金)

ちらほらと秋の色、そして今月のまめ知識「小田巻き蒸し」

お献立, まめ知識

皆さま、こんにちは。
ご無沙汰しております。
はつはな、松尾です。

レストランから見渡せる湯坂山が、だんだんと秋の色を帯びてきました。
青々しく眩しかった春の新緑の木々、そして生い茂った夏の木々に比べると、哀愁漂う色をまとった木々が、じんわりと山を覆い始めています。
この湯坂山は、紅葉よりも新緑姿がより素敵ですが、空気が澄み渡るこれからの季節は、この季節ならではの眺望をお楽しみください。

湯坂山

(2016.10.24 レストランより撮影)

5月6日の記事に載せた写真の色合いと比較すると季節の変化がわかりますね。

湯坂山

(2016.5.4 レストランより撮影)

関連リンク
みどりの日の緑色

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そんな今月ももう終盤ですが、今月の合肴は「小田巻き蒸し」でした。

小田巻き蒸し

「小田巻き蒸し(おだまきむし)」
「小田巻き蒸し」とは、大きめの茶碗蒸しに饂飩(うどん)が入った料理をいいます。饂飩の代わりに蕎麦を入れる場合もあり、元々は白焼きした魚や下味をつけた野菜を饂飩のうえにのせて卵でとじた料理です。江戸時代中期に長崎で広まり、後に江戸に伝わったとされ、特に大阪では冠婚葬祭やお正月などハレの日に欠かせない御祝い麺として食されていたそうです。
名前の由来は、紡いだ麻糸を巻いて玉状にした苧環(おだまき)が器に入った饂飩に似ていることからきているという一説があります。漢字は料理名の当て字として使われています。

参考:「和食用語事典」他

じんわりと火にかけて、少々蒸らしたら「小田巻き蒸し」の出来上がりです。蓋を開けるとふわり白い湯気、そしてつるりとした卵色が浮かび上がります。柚子の皮を振った銀餡を上にとろり。
やさしいお出汁と柚子の風味が心も体もぽかぽかと温める一品を皆さまにお召し上がりいただきました。

秋、そして冬のはつはなで心も体もあたたまるひと時を。

 

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